絵日記の中をめくる
1ページの中に眠る
深く 深く 深く
パッと目が覚めた訳は
こいつの仕業か 目覚し時計
余計なことするな
この俺のことは頼むから放っといてください
本当よく喋るな 五月蝿い
なり続けるベル 手伸ばし止める
あと五分は寝るつもりが目覚める 目さめる
冗談でしょう 何でしょう
何でそうなるかね なるか
エッ 今日は日曜
ごきげんよう いかがですか 不機嫌だよ
見てみろ空模様 何とも不愉快な朝向かえたな
空は霧の向こう 視界はゼロ
昨日の夜中見たほうき星 夜空を走る星
もしもしどこに消えたのさ
あの景色 飛び切り粋な計らい
貸切の夜空は霧の中
まだ覚めぬ 夢の中から消えた
見えた うっすら
日差し差し込む 光映し出す人影
誰あれ かかし 騙し まやかし
超やかましいカラス騙す 増々
人肌 温もり恋しい 一人ぼっち
そんな時ドキッとする信号
伝わるバイブ 身に付けたベルに
またか 仲間からの伝言 至急電話かけろ
電話番号は33-4567 集合 15丁目で会おう
絵日記の中をめくる
1ページの中に眠る
深く 深く 深く 深く
絶え間なく続くめくるページを1ページずつ
彷徨える子羊たちを諭す
銅から金にも変わる 天然の泉も湧き出る水
お水 火にかけて沸騰 熱湯になるまで辛抱
じっと待ちましょう わらじの足で橋をかけ
掛け橋はいらない 止めどなく
今ペンで綴らない いる 魚はいる
釣堀ではなく沖に出るでしょう 四方八方
真っ平らに潰さないように
ひと土 ひと種 埋めながら 夏を待ち続ける
ありがちな風景を日記で綴れ
15丁目 この街には
色んなシナリオが生まれる 降って来る
12時の信号が青に変わる 境に明かりを浴びる
明かりを浴びる
♪
あくる朝 歯車がさ 合わん
川ん中戻る 鮭かしらん
観覧車もガラン ドトールも空になる
昼遠くで鳴るオルガンから
ガラガラ声のだみ声の
マイルス奏でる トランペット
ベッドルーム 有無言わさず響き渡る
さぁ始まる一日 カチコチ 落ちもなく
俺に拍車かける 回る時計 いらん!
きらん光る光で分かる日時計 俺選ぶ
くすぶる街は ニヒルで溢れ
溢れんばかりの笑みはこっちへ
15丁目 時巡る めくるめく光の中
絵日記の中をめくる
1ページの中に眠る
深く 深く 深く
絵日記の中をめくる
1ページの中に眠る
深く 深く 深く
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