誰かが作った理想の君を 君はずっと演じてたんだね
本当の自分に鍵を掛けて その鍵さえなくしてしまった
明かりの消えた小さな舞台で それでも君は演じ続ける
本当の君が消えてしまう前に
なくした鍵は僕が探してみるよ
何億年も前に遡れば 人はみんな同じ動物です
だけどお節介な神様が "個性"だとか"自分らしさ"だとか
余計なものを僕らに与えた 有難迷惑な話でしょ?
こんなものに苦しむくらいなら 誰かと同じ心と身体でいいの
君は小さくつぶやいた 窓の外はまだ夜の闇が続いてる
隠れていないで出ておいで 怖がらずに
話を聞かせて 本当の君を知りたいんだ
こんな汚れた小さな地球(ほし)でも宇宙(そら)から見下ろせば美しいという
遠くから見ればこんな私も少しは綺麗に見えるのかしら?
そう言って君は人を遠ざけた 誰も近づけないようにした
自分で掛けたその鍵のせいで誰も来ない どこにも行けないでいるの
君は寂しいって泣いたんだ ほらいつの間にか夜は終わりを告げて
朝焼けキラキラ その涙照らしました
こんなに綺麗なものを僕は知らなかったよ
上手に言葉に出来なくてもあなたに伝えたいことがある
演じる事に疲れ果てたあなたに伝えたいことがある
あの日なくした心の鍵は きっともう君には必要ないんだ
だって今その目から溢れ出した涙が 本当の君なんだから
隠れていないで出ておいで 実を言うとね
さっきからこっちを覗いていたこと知ってるんだよ
僕は手を伸ばしている 今なら届く気がして
扉の向こう震える君の名前を何度も呼んでいるよ
いっせーのせーで さあ君も手を伸ばして
掴んだらもう離さないから一緒に行こう
君がまだ知らない広い世界を見せてあげたい
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