騒ぐ砂の海
眠る空の果実
夜に消えた蜃気楼
絹の轍を征く
そこに現れた
白い異国の美女
'逃げるならこっちだよ'
アルフ・ライラ・ワ・ライラ
君に巡逢えた夜のことは
まるで魔法みたい
恋に堕ちた
それだけでもう僕は
どんな呪文さえ効かない
千夜に一夜の夢をみたいと
彼女はひとり逃亡した
じゃあ、知らない世界を観に行こうか
'僕を信じて'
見慣れない服、気になる靴に
彼女は少し微笑んだ
君の自由ならば叶えてあげる
リ・ドニア・ファウク
このまま、ふたりきりで
だけど現実は
まるで囚われの身
身分が違いすぎる
君は異国の令嬢
権力の無い者は
傍にさえいられない
こんな僕じゃあダメだな
アルフ・ライラ・ワ・ライラ
ふと気がつけば午前0時
これは誰の影?
なぜか異国の帽子屋と兎が
僕を禁忌へと手招く
彼女の自由叶えたいなら
向かう先はただひとつ
その指輪が権力をくれるという
'俺を信じろ'
危険な旅路 荒れ狂う砂塵
命さえもわからない
でも君のためなら何だっていいさ
冷たい砂の上で孤独
♪
魔法の指輪が、僕の心を
権力の獣に変える
僕の憤怒さえも呑み込んで咲く
「アルカナの薔薇」
「仮面の裏」に隠した野望
気付いていたはずなのに
君の自由はもう叶えられない
例え愛を失っても
また僕を信じて
君を愛してる
♪
そして僕は、ひとり恋をした
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