愛したあの頃に哀を
添えてただ見つめているの
今日もここから
冷えた空気、淀む光、聴き飽きた曲
つまらないは禁句指定 呑んだ徒労感
取り繕う街はいつもノイズだらけだ
何も変わらぬまま今を消費していく
深夜3時 よぎるシーン 伝うシナプス
過去が絡みついたままの脚を引き摺る
社会の中で生きることは群れをなすこと
置いてかれちゃ誰も見向きもしないだろ
繰り返した「最初」に
生きる許可を欲しがる
「私、もう疲れたの」
心にぽつりと落ちる
愛したあの頃に哀を
断ち切れぬ線はどこに続くの
囚われてるままの私は
明日を拒み 何もかもを忘れたいだけ
名残る台詞、エゴと嫌悪、アルバムの中
出口塞ぎ 閉じ込めたの 夢と約束
大人になることってつまり弁えること
はみ出した個性なんて要らないんだろう
空虚な街で私は
何を求め彷徨う?
終わらない夜の中で
見つけられず膝を抱く
愛したあの頃を全部
捨て去って忘れるなら
有耶無耶な言葉を重ねて
鼓動の音に嘘をついて生きていくだけ
繰り返した「最後」に
絡まっていた線を断つ
愛したあの頃にさらば
別れ告げた指先、震えたままで
愛したあの頃に哀を
断ち切った夜の終わりに
「ごめんね」と呟いたけれど
声は消され 街の中溶けていくだけ
そしてただ見つめているの
今日もここから
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