Kishore Kumar Hits

Kamomekamome - 劇団ノーサンキュー lyrics

Artist: Kamomekamome

album: BEDSIDE DONORS


まるでロビー一面に散らばる薬莢のようだった
掃除が大変だったのだろう
ため息を漏らす彼に話の続きを促す
億劫そうに口を開いた
床に目を落としそれを聞き入った
折り返してくれないか
できるだけ早くと急かす
留守電を消した
ディスプレイに映る名を見る
久しく見ぬ表示にたじろぐ
おそらく相手もまた同じく
繋がることに対して驚くだろう
私たちの関係などは
とっくに無かったことになって
いたのだから
遠ければ遠いほどに
近くなる靴底の音
暫くだ どうしてた
などという会話を省いて本題に入る
雨が降る
ここのところずっと雨ばかり降る
いっそこの思いも祈りも
土に還してくれないかと
話しかけても
聞く耳すら持たず
窓を伝っていった
では済んだら声をかけてくれ
とだけ残して彼は
管理人室に戻った
早速準備に取り掛かろうと
カバンに手を伸ばした
その時に背後に
気配を感じた
振り返ればきっと居るに違いないだろうな
雨が降る
ここのところずっと雨ばかり降る
いっそこの思いも祈りも
土に還してくれないかと
話しかけても聞く耳すら持たず
木々を濡らして喘がせるためだけに
窓を伝っていった
近付けば近付くほどに
遠くなる靴底の音

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