いっその事 何処か遠くへ
一人で 行ってしまおうかな
学校も 友達も バイトも
何もかも 全て 投げ出して
京王線 始発駅
人の群れ
財布を落とした
女の子が泣いてる
すぐに電車が滑り込んできて
席にあぶれた人は舌打ち
急に全てがどうでも良くなる
僕は冷たい人間(ひと)の仲間入り
誰か 名前を呼んで 僕の
突然悲しくなるのは何故
世界を飛び出して 宇宙の彼方
ぐる回る想像で遊ぶのさ 涙が出る前に
♪
僕の好きな小説家
君も読みなよ
随分前に
自殺した人だけど
「恥の多い生涯だった」って
「嘘ばかりついて過ごしてた」って
暗い奴だなと笑ったけれど
どうしても頭から離れない
誰か 声を聞かせて すぐに
一人きりで電車に揺られて
線路を飛び出して 月の裏側
天まで昇れ そして君がいた あの日へ逆戻り
♪
「拝啓」
「僕は貴方のように」
「いつか何処かで」
「死んでしまうのでしょうか」
恥の多い生涯だったって
嘘ばかりついて過ごしてたって
でも 貴方のようにはなれないよ
僕は文学好きな ただの人
誰か 名前を呼んで 僕の
突然悲しくなるのは何故
世界を飛び出して 空の上まで
お願い、何もかもを振り切って 走り抜けて... あぁーっ、行け!
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