こぼれてしまった水のように
すくいきれない砂のように
覆いきれない光のように
拭えない痛みのように
なぜかずっと残ってんだ
無くしてしまったモノは
感情だけじゃなかった
思い出せなくなってしまっていた
月の光に星の唄
笑っていた頃の君は
今は遠くなって
声も思い出せなくて
こぼれてしまった水のように
何も出来ず眺めていた
今は遠くなって
名前さえわからなくて
刻み付けられていたのは
幼い記憶じゃなくて
開けられないドアだった
夜の帳(とばり) 歪んだ空
窓に仕切られた部屋の中
いくつ飲み込んだろう?
数えられなくなるまで
こぼれてしまった水のように
透明だって信じていた
今は見えなくなって
涙さえ流れなくて
月の光に星の唄
笑っていた頃の日々が
今は透明になって
声も思い出せないんだ
こぼれてしまった水のように
せめて夢が覚めるまでは
そっと揺らしていてほしい
ずっとじゃなくていい
そっと揺らしていてほしい
ずっとじゃなくていい
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