見上げた空 木々は青かった
逆さのまま 追憶は逆光で
私はただ 「またね」と呟いた
目を閉じれば さよならはいつも単焦点
いつも歩いた 並木道で
淀む世界に飛行機雲
君の襟足が揺れて
季節はまだ夏だったんだ
ああ 振り返る 君の背中
遠くで光る日々に切なくて
君はまだ気づいてないな
せめて微笑む なにも言えなくて
止まったまま秒針は
鼓動のように心臓を刺す
その痛みは等間隔で
急かすように夢をさました
君と過ごした日々がもしモラトリアムなら
星たちの暦さえ 私には無用な論理で
最後にそっと溢れ出した
うたかたの迷いは風が奪って
「またね」に詰め込んだ思い 届かなくても
君はうなずいて
それが最後の夏だったんだ
ああ 振り返る 記憶の中
遠くで光る日々につまずいて
さよならを踏み出せないな
せめて微笑む なにも言えなくて
ああ 振り返る 君の背中
夕日が撫でる それが切なくて
手伸ばした 本当はただ触れたくて
ああ 遠くなる 君の背中
私はなぜか 何も言えなくて
さよならは 心の中でそっと言おう
また会えるまで
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