もう 木陰が なくなってしまったくらい
そう 校庭を照らしている夏の太陽
真っ白なシャツの背中が汗で濡れて
肩で息をつく君が愛おしかった
何て声を掛ければいい 思い切り抱きしめたい
心は叫びながら
不器用な恋をしていた
「君が好きだ」
振り向かせなくても 必ず想いは伝わる
ポニーテールだけ見つめて
君を遠くから 遠くから好きでいる
もし目と目が合ったら どうすればいいかわからない
きっと無様な僕になる
存在に気づいていない方が
お互い自由でいられるだろう
もう少し勝手に好きでいさせて
♪
ああ このまま あとどれくらいここにいれば
そう 蜩が下校時刻 教えるだろう?
グラウンドは誰もいなくなってしまった
僕は呆然とそこに立ち尽くしていた
君と帰りたかったんだ 夕暮れの商店街
自転車 押して歩く
甘酸っぱい恋の妄想
「夢を見ていた」
振り向かせようとは 思ってなんかいないんだ
結んだリボン 眺めながら
今の関係で 関係で構わない
二人が向き合ったら 何を話せばいいのだろう?
絶対 無口な僕になる
愛しさに気づかれてない方が
誰だって自然に振る舞えるもの
卒業をするまで好きでいさせて
♪
「片想いでいいんだ」
振り向かせなくても 必ず想いは伝わる
ポニーテールだけ見つめて
君を遠くから 遠くから好きでいる
もし目と目が合ったら どうすればいいかわからない
きっと無様な僕になる
存在に気づいていない方が
お互い自由でいられるだろう
もう少し勝手に好きでいさせて
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