西側の校舎抜け
プレハブの部室まで
スカートをなびかせて
一人 走る
先輩が辞めるって
今さっき聞かされた
突然の出来事に
動揺してる
穏やかに微笑む彼女を
両手を広げ留めてくれたか?
気持ちは変わらなくても
話 聞かせて欲しい
人に言えないくらい好きだった
側にいるだけでときめいた
想い 気づかれぬように隠して
ずっと 告白できなかった
初めてのこの恋は
シャンプーの匂いがした
♪
憧れの先輩は
窓際で待っていた
まだ胸が苦しくて
肩で息した
真っ白なブラウスが
逆光に透けていた
ハッとしたその訳は
私の秘密
ごめんねと 声には出さずに
唇だけがそっと動いた
彼女のその決意に
おでこをつけて泣いた
人に知られたくない恋だった
ずっとさりげなく見つめてた
何か話したら バレちゃうから
一人 心を落ち着かせた
振り向いたその髪は
シャンプーの匂いがした
♪
ぎゅっともう一度抱きしめられて
ずっと気づいてたと言われた
人に言えないくらい好きだった
そばにいるだけでときめいた
想い 気づかれぬように隠して
ずっと 告白できなかった
初めてのこの恋は
シャンプーの匂いがした
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