数ある未来の中から今日を手に取った
あの日の僕のこと後悔させたくはない
とはいえ水面に映るのはいつも偽物
僕は僕のことを一体どうしたいんだろう
ベタつく肌
悩める体温
波よ さらっておくれ
本当は君を待ってた 頭に浮かんだ言葉
浮き輪にしては僕の足頼りなく水を蹴ってる
太陽と月が同時に出てるのに気がついて
太陽の方海の下隠し 無理矢理冷やした夏
浅瀬はあるところを境に冷たくなる
君はそう言ってただ不思議を楽しんでた
いつまでも混じり合わない海と海がまさに
君と僕に見えて勝手に悲しくなるんだよ
軋む心
絡まる髪の毛
誰か 笑っておくれ
本当は君を知ってた 小指を結ぶ糸が決して
強いものではないことも わかってたわかってたけど
雲を割って 空を切って 光の梯子がかかって
この奇跡には名前があったはず
なんだっけ?
「本当は君を待ってた」言い出せなかった言葉
これで終わっていいの?と天使が舞い降りたずねる
その時地平線から巨大な半円顔出して
日に焼けた肌気づいて欲しそうにヒリヒリ痛み出す
本当は僕を知ってた 海に潜んだ太陽
失う前に気づいてみせるさ 最初で最後の夏
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