空に飛んでった 風船はいつか
萎んで降りてきてしまった
その様を誰も知らない
知られたくなかったのかな
風に煽られて 鳥に啄まれて
そんな理由があるかもしれない
橋の上でぼんやりしてた
僕は ふと手を伸ばした
緩やかなスピードで 空の階段を降る
頬を伝う雫の様に 涙の様に
ねぇ もう隠そうとしないでよ
ひとりで飛ぶのも 萎むのも
いつだって僕は抱き締めたい
そうしてまた膨らむ船
次は一緒に 空に浮かべよう
♪
瞳の中には青く揺らぐ情景
誰かと笑い合うためにもきっと
誰にも見せられない物
ひとりの空で堪えた
もうだめだ 諦めよう 誰も見てませんように
なるたけ遠く 傷付かぬように 緩やかに降る
許せやしなかったよ
期待を越えたい自分がチラついて
僕はまたひとりのまま
大空に漂う船 いっそ破裂してしまうのもいい
昇る事も 降る事も 向き合う事もなく
宛もなく ただ
♪
緩やかなスピードで空の階段を降る 頬を伝う雫
それでも 僕はまたこの胸を膨らませて
もう一度 この空に浮かべる 何度も浮かべるよ
もう隠そうとしないでよ
弱音ぐらい話せよ 同じ僕でしょ
そうして最後はこの手で
優しく掬ってあげられますように
もう隠そうとしないでよ
自分の弱さに突き立ててた ナイフを
僕は抱き締めたい
ほら 何度も膨らむ船
高い空の向こうを目指して
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