さよならから満ち始めた
記憶で君が欠けていく
作りもの 嘘ばっかりでもいいや
足りないくらいが丁度いい
どこにいても居心地悪くてさ
飛び出した 歩幅は君がいた頃のまま
片っぽだけの靴下 行方探し
ぐちゃぐちゃの部屋でまたひとりぼっち
音のない夜に僕は泣いた
君に出会えて 愛せた世界よ終わらないで
止まることなく進む 回る 消える
いつか君を忘れる 思い出に変わっていく
それまではそばにいて
「一緒に逃げよう。」なんて
冗談に その手に救われたこと
当たり前が増えるたびに 薄れて
近づいた分 遠ざけてしまった
朝の足音からの逃避行
電車で二駅分に永遠を見た
真っ白なままのふたりに今更
心が帰りたいと叫ぶ
眠れない僕ら 手を取り合って
雲の隙間に隠れて 秘密を積み重ねたね
どうか君が今 泣いていますように
振り返る僕らの居た景色に
同じように胸が痛んでいてほしい
♪
僕の目に映る 月の向こう側で
やっぱり上手に君はまた笑うけど
何度 掬っても思い出に縋っても
分かっているよ もう帰れやしないんだね
音のない夜に声を枯らすよ
君に出会えて 愛せた世界がやっぱり好きだ
留まることなく進め 走れ 急げ
忘れてもずっと消えない傷のように
欠けてもちゃんと息してる
奇跡に僕は生きている
会いにいくよ 朝に会いにいくよ
誰も待ってなんかいないけど 迎えにいくよ
会いにいくよ 今 会いにいくよ
君ばっかりだった僕を抱いて 明日へいこう
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