あのね、海岸線 憶えてる?はじまりはそこから
猫被って黙ったまま海を眺めていたんだ
♪
君のうなじに見つけたアルビノ
白く透き通った窓のよう
ある日の欠伸と綺麗な横顔
ふたりで見上げたアルミ格子の
吹き抜けとすじ雲
休日の眠たそうな君におはよう
瞼を閉じたままで理由なんかは無くていいよ
カーテンの隙間から差し込んだ朝が
眩しすぎて瞑った瞳 そのまま眠りに落ちて
夢現 微かに聞こえる寝息さえも
愛しくて 儚いね 忘れたくない事が多過ぎて
胸の中大切に仕舞っておくよ、ずっと
このまま
♪
寝ぼけたままでシーツに包まるミノムシ
拗ねた顔も愛しい
昼過ぎの朝飯の後は海へ行こう
近づく潮風 ベタついた手と手
髪の毛はパサパサ
そんなの気にしないのも君らしいね
波止めの上の君を 落ちない様に握った手
危なげな横顔に 何故か胸がつまる
風を切って羽ばたいて見せる 無邪気な君を見上げて
あの日から今日までを思い返しているけど
なんだか 儚いね 忘れたくない事が多すぎて
胸の中大切に仕舞っておくよ、ずっと
サヨナラ
♪
"あのね、海岸線 憶えてる?はじまりはそこから
猫被って懐かしいね、全部大切なの"
でもね、私たち今日まででお別れ。またいつかね。
夕日の影 君は最後 どんな顔してた?
「じゃあね」これからふたり別々を歩むけど
喧嘩した日々すらも薄れてしまうくらいにさ
何度も振り返る君と 最後の海を重ねて
幸せな日々だけを思い出してしまうんだ
愛しくて (儚いね) 忘れたくない事が多過ぎて
胸の中大切に仕舞っておくよ、ずっと
このまま
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