子供の頃に君が海岸で拾った
ボロボロで色褪せた紙切れの束
これからのことや誰と出会うのかも
全部書いてあった
その通りになった 君はその日からもう
上手く笑えない 好きだった裁縫も辞めた
何かに委ねて生きれば楽だから
きっとどこかでそれを望んでたの
予言書に書いてあった未来を今すぐ確かめに向かおうか
目も眩むような速さで
止まったままだった時計台のねじ巻きを取り戻そうか
パパとママには内緒ね 今夜旅立とう
運命なんて無い ただの言葉 夜行便がもう出るよ
今君の震える手を握り 見えた
指先の刺し傷 ニヤけちゃった
知らない人が描いた未来を君は簡単に信じんの
今はこの熱を信じて
予言書に書いてあった未来を今すぐ書き換えに向かおうか
目も眩むような速さで
止まったままだった時計台のねじ巻きを取り戻そうか
もちろん誰にも内緒ね
予言者が垣間見た未来は知らなくていい
この本は紙切れに戻る
今夜旅立とう
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