ひどく冷えた土の中で目を覚ませば
土を掻いて折れた指は痛みすらもなく
誰が僕をここに埋めた?ここは何処だ?
そして僕は オレは 私は 誰だ?
虫食い記憶 思い出すのは
君の声 君の顔
会いに行かなきゃ
他には何も何も無い 君以外
重い身体を引きずり行くよ
街の灯りが 遠く
生命失くした この身に宿る
名付けられない 愛しさ
夜の帳隠してくれ 忌まわしきこの身
ほつれた服 崩れる脚 止まった時間
枯れた喉が呻く様に誰かを呼んだ
そうか... これがキミの名前なんだね
傷んだ記憶 思い出すのは
あの日交わした言葉
寂しくないよ もうすぐ行くよ
一人にはさせないから
胸の風穴埋められるのは
優しいキミの 指先
生命失くした この身に灯る
青く揺らめく 炎よ
剥がれた爪
呼吸すらも無く
痛くないよ
何も感じない
なのに何故か
胸の奥の奥
ザワつくんだ
これは... 何?
思い出したくなかった... そんな
最後のキミの笑顔
地を這う虫を見てるみたいな
蔑みに満ち満ちてる
重い身体を引きずり行くよ
キミの家まで もうすぐ
生命失くした この身動かす
名付けられない 呪いが
ひどく冷えた土の中で目を覚ませば
キミが誰で僕が何で... どうでもいいね
会いに来たよ 愛してるよ 死さえ二人を
分かつなんてできないのさ さあドアを開けて
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