ただ浮かぶように過ごした午後五時半のトワイライトドーズ
十四歳のその景色は今となに一つ変わらない
この街でたったひとつの大型スーパーに向かった
お母さんの軽自動車に乗って
弟はずっと後ろの席で攻略本読んでる
しまいには「乗っとくから二人で買い物行って」って言い出す始末
屋上のゲーセン パンダは目の輝きを失ってる
屋上のゲーセン パンダは目の輝きを失ってる
食品売り場でクラスメイトと遭遇 お母さん美人 体操服のままだ
あっ部活帰りか 下だけウィンドブレーカー ハッと目が合う
軽く会釈 色白 さらに白い歯 そしてさらに白く透き通る笑顔
あのコのことちょっと好きになる
小さな街のマーケット
恋の何歩か手前
私生活 私生活
あのコのことちょっと好きになる
小さな街のマーケット
恋の何歩か手前
私生活 私生活
♪
ウィンナーの試食が気になったけど
もし見られたらなんか恥ずかしい気がしてやめといた
巡る恋の予感 巡る外回り
ただ親のあとをついていくだけ
それぞれの家族 それぞれの夕飯 レジも段々と混んでいく
通り過ぎる台の上 詰め込む材料
そして隣の台にはなんと麗しき女神
芽吹くその正体は恋の花でした
♪
外はすっかり暗くなって
この街らしい涼しい匂い
ブレザーのポケットに手を入れて
スカした感じの顔を作った
あのコのこともっと好きになる
小さな街のマーケット
窓越しに過ぎ行く街路樹
私生活 私生活
偶然性の一コマ
小さな街の出来事
どこの街だってあり得る
私生活 私生活
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