まだ暗いうちにこっそり
待ち合わせて 海へ行こう
ぼくら いつか遺した
悪い秘密の日記を持って
♪
サイダーみたいな空気で
満たされている 朝の中
眠たそうに前を向いた
きみの眼はなにを見ていたんだい
運転席はいつだって
きみだけの専用席で
オープンカーに飛び乗って
海沿い だらり 走る
隣の席はいつだって
ぼくだけの特等席で
いつのことだっけな
♪
あのころのきみには
はやすぎて 追いつけないや
ガラスの瞳で
ぼくを見て 迷子みたいで
数年先はいつだって
空想の話みたいで
数分あとのことだって
わかっちゃいなかったんだな
冷たいだけの質量が
残酷にぼくに告げる
夢じゃないんだってさ
届かない
どうして?
♪
さざなみのあいだから
きみが呼んでいる
うたかたの日々はさ
ぼくらだけのものだよ
水平線の先なんて
知りたくもなかったよ
運命なんて捨てよう、って
あのとき 言えなかったな
運転席はいつだって
ぼくだけの専用席で
オープンカーに飛び乗って
海沿い ひとり 走る
隣の席はいつだって
きみだけに空けてあるよ
すぐ追いつくから
その場所で待ってて
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