始まりは細く 封切られ
美しい忌名を 綴る 夏の至り
本当は、違うの
上辺を掬い取る真似事では
帳消しになんてできない
それは 贖罪じゃない
ここに 確かに居たんだ
苦しさが 勝ってしまうその時に
何を間違えたんだ
誰もが俯いている ここから
そこまでして私に
近付きたかったの?
触れたかったの?
身代わりの海 こんな事
知らなきゃ良かったなんて呟く波音
♪
ありふれた 色を見る 煩雑な
庭の隅 息だけを
紡ぐ細い線
本当は駄目なの
荊を巻きつけた冠で
足しつけた 言葉 それは
まるで あなたみたいで
ここに 確かに残った
苦しさを 解ってしまうその時に
誰を恨めばいいか
どこかで狂ってたなら いつかは
ここまでして私は
遠ざけたかったの?
逃げたかったの?
犠牲の意味
そんな事
知らなきゃよかった ああ
聞きたくなかった
♪
別れの言葉なく消えた
あなたの事を許すまでの時間を
私は生きれるかな
毎秒 痛みに耐えて 苦しみにもがくなら
砂に潜むものになって
壊れる時に 意味を
知りたかった
知りたかった
知りたかったの
壊れてしまいたかった
これで最後ならどれほど
救われたのだろう
逃げたかったよ
貴方が 地獄に 落ちるなら
何でもよかった ああ あああ
ここまでしてもどこか
貴方の言葉が
私を刺す
犠牲の海 私なんて
生きなきゃよかった ああ
群れる波音
♪
ここまでして私に
近づきたかったの?
触れたかったの?
身代わりの罪 これだけは
言わなきゃよかったなんて
呟く 片方だけ
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