飯盛の宿品川の
朝は衣々山は富士
ええこっちゃエー ええこっちゃエー
お染太夫の巻き紙の
添います主とあらかしこ
有り難や 有り難や
♪
年季が明けたらご新造に
夫婦善哉 デデレコデン
芝の本屋の金蔵は
身上軽けりゃ身も軽い
ええこっちゃエー ええこっちゃエー
沖つ白波見目に皺
回る金子もお茶を挽く
往生や 往生や
♪
生きて浮き名が立つじゃなし
おその六三か ナンマイダ
♪
春の海に小舟がぷかり
人は生まるる時はひとり
手に手 取り合うならばふたり
さあ 海へ 海へ 参りまほう
♪
西の空に奴凧がふわり
人は死にゆく時もひとり
目と目 互いに瞑るふたり
さあ 海へ 海へ 入りまほう
♪
「おはようござい...」
「何だい、金蔵じゃねぇかい」
「立っているのが金蔵で、足下にあるのが雑巾」
「何を言ってやがる。どうしたんだい。顔見せねえじゃねぇか、この頃」
「えー、つきまして、私も幸せ悪くいたしまして」
「あたりめぇだ。幸せがあると、酒喰らっちゃあ女ばかり買ってふらふらしてやがるんじゃあな」
「えー、仕様がありませんから、田舎へでも行って少し稼ごうかと」
「おうおう。それもいいや。行って来い、な。どっちへ行くんだい、ええ?」
「方角は西の方へ」
「西の方へ。で、いつ帰って来るんだい?」
「お盆の13日には帰ります」
「やな野郎だな、こん畜生、どうも。で、西へ参ります、って、西はどこなんだい?」
「西方阿弥陀〜」
♪
目出度目出度の白無垢は
死出の旅路の左前
堪忍や 堪忍や
♪
堪帯持ちやあの世でも
蓮の台で トテリンシャン
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