真昼の月の明かりの下
君が幽かに見えたんだよ
ほら もう藍の空に融けた想いに手を振る
アデュー アデュー
♪
悴む指を包む
その体温に溶けては滲む痛み
すめく夜に 途切れないように
また鍵をかけて
隠していたいとか思ってるって本当のとこは
伝えたいことがあるってことって気付いてる
一秒で過去になるんだ この瞬間さえも
そう 昨日の明日に生きながら
明日が人生最後の日だとして
今日なにをしても悔いは残る
あぁ「もう消えたい」なんて嘘だ
でもどうしてもここが痛いんだ
満ちては欠ける月のように
この心もまた形を変える
今を この時の思いも
歌にして綴じ込められるかな
♪
木立と線路に沿い
二人が歩いた足跡だけ残る
降り濡つ帰り道
その手を離さずいられたら
♪
ねぇ まだ夢を見てる
全部が嘘みたいだ
♪
あぁ 今日まで何度も目覚めて
でも僕は今もあの日のまま
終わる日は遠くて近くて
碧落を見上げて 月を待つ
残る人生最初の日が来て
昨日のことさえ忘れていく
あぁ どうでもいい 愛も夢も
救えやしないから なにも
もう世界が終わっても構わない
とか歌う誰かの嘘が痛い
あぁ きっと願っても叶わない
でもどこかで期待して生きて
真昼の月の明かりの下
君が幽かに見えたんだよ
あぁ もう この最後の時まで
なぁ どうして言葉が出ないんだよ
言えないまま手を振る
アデュー アデュー
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