電気ストーブの低いノイズと
君の寝息がとける頃
そっとベッドから ぬけ出して
キッチンでミルクを ついだ
幸せを確かめたくて
眠れない夜があるね
目ざましの赤いLEDが
誕生日の 日付けになった
気に入ってた セーターを
相棒の犬がかんでいて
ひどく叱りつけていたら
あげたのは私よと笑った
今年の冬も僕には
君が ゆっくり積もる
この街の あたたかいものを
集めても 君にはかなわない
去年の寒かった夜
雪が降った日のように
何時でも かまわずに
僕をゆりおこす君でいて
手渡しでもらう年賀状は
もちろん宛名もないけれど
二人の名前で誰かに
送る日のことを 思った
からっかぜが 窓をゆらす
自慢できることといえば
ポケットを君に ピッタリの
手袋に変えれることくらい
新しいカレンダーには
いろんな記念日があるけど
別に何でもないときこそ
そばにいる二人でいようよ
全てに慣れることで
君がいなくならないように
言葉で伝えられなくても
僕は僕のことをがんばる
♪
今年の冬も僕には
君がゆっくり積もる
この街のあたたかいものを
集めても君にはかなわない
僕とまちがえて君が
抱きしめて眠る犬に
少しだけやきもちをやいた
自分にてれる冬の夜
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