鬼ごっこみたいな暮らしの片隅で
歳をとりながら歳を失って
いつか 僕らはそれぞれに大人になっていくのか
滑りの悪いキャリーに夢を詰め込んで
君を待たせたまま東京の空を僕は
埃っぽい風に吹かれながら 見上げている
騒がしいこの街で
目に映る風景はどれも君のいないものばかり また冬が来る
潮崎の空が夕焼けに 赤く赤く染まっていくのを
君は一人で見ているのか
愛する人よ僕は歌う 君のいないステージに立ち 今日も
眩いほどの光を浴びながら
ずっと変わらないものなんてないよね
電話越し君の声が震えている
いつも君を不安にさせてしまっていたんだね
いつかね見せたいよ
ここのクリスマスには白い白い雪がふるんだよ 素敵だろう
潮崎の浜にさざなみが 寄せて返す静かな夜に
君は何を思うのだろう
愛する人よ僕がやがて このステージを降りるときには
この手の中に何が残るだろう
見つけたもの 失くしたもの
光と影の中 走り抜けて 最後にはきっと
潮崎の空が夕焼けに 赤く赤く染まっていくのを
君の隣で見ていたい
愛する人よ僕は帰る君のもとへ 迷うことなく
そして小さな手を握りしめる それが全て 僕の全て
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