自転車を押して歩いてた 坂道でふと気付いたんだ
アジサイの花が散ってたのを
中には寒い冬まで枯れない とても強い花なんだよ
少し照れたように話す君
日が落ちて暗いから君の横顔見てた 目が合いそうになって焦る
「手を繋ごう」それは一瞬の事 上には雲一つない夜空
「すごい 魔法 みたい」空にきらめく星たち 繋いだ手離さない
光を指差した君が そっと呟いた「これが僕らの世界だよ」
その瞬間も時計の針は動いてた
晴れの日はしばらく続くから いつだって見えるよ星なんて
ぬるい雨が少し懐かしい
2人で見る事に意味があるんだ 分かってるよそんな事
ただ当たり前にしたいだけ
いつもの帰り道遠回りして良かった
もう会えなくなるのも分かってたから
誰かを深く思う事が辛いなんて その時は思わない 離れてしまう事も
キレイな物と思ってた それを強く言い聞かせた
悲しくなるほど 自分に嘘ついた
「移り気」「無情」「自慢家」「傲慢」「辛抱強い愛情」
アジサイの花言葉らしい
さぁ僕は何を選ぼう
「すごい 魔法 みたい」夜は2人に朝を連れてくるだろう
「離れたくないよ」
「見てほら流れ星」聞こえないふりをした
2人だけの秘密の夜 また会えるさ
あの花の季節に
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