誰もが羨むような 名前を持っていたら
ほんの少しでも 生きた心地がしたんだろうか
臆病な夜そのものだ 賢しらに星を見て 冷めた息を吐く
濁る空気に溺れてる 窮屈な喉の奥 吸い込んだ摩天楼
同調する景色 もう抑えきれぬ欲望
つま先からの信号 飛んでみろと嗤う
誰にも愛されないと 冷え切った心がひとつ
あなたが奪ったあなたのせいで いなくなっちゃった
あの子が残したメーデー 気づかなかったSOS
あなたに向かう全部が 押し寄せていたこと
不思議なことは何もない 緩やかなことがない 才能に恵まれた
砂漠の砂原に水を撒く 数滴目に芽が出る そんな種さえあれば
少年漫画のヒーロー 無論勇者にもあるだろう
秘密の暗号とかさ それに相応しいとか
僕らが望んだ上に 晴天があるのならば
分厚い雲が淀んだ 「今」の救いにはなるか
命がけでしたメーデー 届けようもないメッセージ
流星だけに願った過去の 未来を取り戻せるなら
ずっとずっと僕は 僕と話してたんだ
あなたという人 僕の中にもひとり居て
押し付けられて それを我慢ばかりして
そうだ せめて不安を これ以上傷つけないように
希望のない未来をひけらかして 思い出を捨てないように
限界まで息を吸うから 吐くことだけを止めないで
「もう少し大丈夫」って乗り切ろうよ だからまだ
僕らが望んだ上に 晴天があるのならば
分厚い雲 過ぎ去った空を いつか見たいんだ
この目に焼き付ける
誰にも言えないような 運命に立ち向かおうぜ
僕らが望んだ僕らの先に それはあるだろう けれど
誰もが欲しがるような 世界中に誇れるような
ひとりひとつの自由には まだ 名前すらないんだ
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