雲の出ずる国の眠りについた場所
ここは村の隅人は寄らず密かに
宿りの木の下にはほら
小さくいたいけな有象が
そっぽ向いてる
なんだか可笑しいね
いつから此処でまた繰り返したさえずりが
ぐるぐるとろけて泡になっていくのだ
♪
明けても仄暗い水底夢うつつ
しがない衒いも熟れ謂れのないこと
顰に倣うべくは
もう一度きりじゃ飽き足らずね
再大再概惚けて
罷るのも悪くないと
葬して蓋をした藹々と汚れてくの
だんだん忘れて空になっていくのだ
朝露のかかるうだつ無象
癖になるシャーデンフロイデに
いたいけな世も気にならぬ程に
えらくなっていたので
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