きっと苦しむ僕は
それでもいつか君に会いたい
降り続く雪を眺め
何度 夜を越えれば
この悲しみは溶けてゆくの…?
何も聞こえない
何も感じられない
氷の中 君は独り春が来るのを待つ
僕達は離れぬように
手を繋いでいた
その君の白い指先は
景色へ溶けて…
いつか訪れる現実
この目で見てしまうのが怖くて
降り積もる雪を眺め
早く光を見せたいのに
何故か此の儘を願う僕が…
花弁が纏う
白く刻むメトロノーム
やがて枯れる定めさえ
忘れているかのよう
僕達は儚いよね
この雪のように
手の平で そっと溶けてゆく
結晶みたい
ねぇ、今日も君の夢を見た
ほら、春を告げる風が頬を撫で
君が触れているみたい
優しい言葉が ふと耳を掠めて…
僕達は季節を越え
また手を繋ぐ
「おかえり」と君を抱き寄せて
呟いた
見て、春めく空
澄み渡る蒼
凍りつく君は空を見て
笑っていたんだ
僕達は
笑っていたんだ…
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