名前も無い僕たちの背を見て嗤う
もう望まれない命だって気付いているけど
パサパサになった黒パンかじった
ざらついた暴力と果てしない雲
「呪われた命」なんてつぶやく
君が悲しそうにするんだもん ボクも同じさ
涙で溜まった泥水に映る
この空はどこへ行くのだろう?
(綺麗な物なんて)ありはしなくて
(灰被って)傘もさせない
もういっそ大きな間違いでも構わない
今 君の笑う顔を閉じ込めるような夜は奪おう
高架橋 雨降らす神様
白日を盗んだら
鉄格子の日々を抜けたらそこには
泣き虫な君も笑わせられるような世界があった
荒唐無稽なパレード 星界の章
大人のいない遊園ノベル
小さな肩震わせてつぶやく
夕刻を無視して 「お城へ行こう」
切り取った旋律とノクターン 分数和音
(無邪気なまま)呪われたまま
♪
欲塗れに竜胆咲かせ
軋む生命線 「悪い子だ」
御仕置きなんて だって美味しくないよ
抵抗 敢え無く閉ざされない痛み
♪
そう 血塗られたオレンジの嗚咽 忌々しい夜を結び
千切ってもまだ消えやしない
涙を拭いたら指切りしよう?
泣きじゃくった君の過去だって痛みだって 忘れるって誓おう
とうに消えた最終便で
あの空を取り返そう
燃え盛るお城の裏は 空から七色と
瞞しも無くなるような明日があった
一晩で散ったがらくた 遊園市街
僕らのセカイ系な舞台
小さな肩震わせてつぶやく
「目隠しをして行こう」 その現実に
切り取った旋律と調号 振り返らない
幸せだとつぶやく君の記憶を追い越して
物語の幕を下ろした
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