ボクの名前は ボクの身体は
ここにはないと知る
終わりが定められたシナリオなら見慣れた
よく聞くセリフを口にする
この身に与えられた役割は
あの椅子の主の代わりに
言葉を交わすだけ
ボクにとって 誰になって
何を思うかなんて些末な問題
どうしたって演じる全て
世界は脚本の話
誰かの創る誰かの夢を拾って
演じ 宿す心
感情のない依り代の理想まで
シンクロ 狂いないように
それでも君が見つけてくれたら
このままボクを見失っても
ひとつふたつ自分を捨てることにも慣れた
明日はどの服を着ていこう
例えばこの世界の白黒が入れ替わる
その日が僕の最期になるんだろうな
成り代わって 今になっちゃ
僕自身が不確定すぎる存在
君はそれでも どうして
今も信じてくれるのだろう?
最適な声で 最適解の言葉を吐いた
嘘偽りの所在
心臓以外ボクのものじゃなくても
演じる 狂いないように
どこかで何か聞こえた気がする
このままボクを見失っても
ああ そうか
きっとボクがどうであれ
ずっと君がいるからなんだな
君がいるからなんだ
君が笑うから
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