ただの一杯じゃ、もう酔えはしない
グラスを彩る嬌声が欲しくなる
渇く遑もない禁断の味はいつも、俺にだけ甘える
理性を閉じて、明日を消して
ふたりだけの愛図に耽る
永く咬み締めあった、お前だからこそ——
禁じられた時間を越え、運命を結んだふたり
その代償に、背徳の花しか⋯⋯
もう咲かせられない
指先を染めた紅が、俺からのRingのかわり
じゃあ、これからもずっと溺れさせてやる
この「宵」が醒めないように
運命の上をどれほど逃げでも
巡るだけでまた俺に還り着く
もしも永遠が形を成したとしたら、Ringにも似ている
描いできたはずの未来を、捧げたことに悔いはないか?
失うものはないと、お前が望むなら——
迷い込んだあの月夜に、運命が絡まるふたり
ただ純真に、戸惑う瞳が⋯⋯
まだ忘れられない
唇を添うブランが、俺からのRingのかわり
「このままでいて」そう感じさせてやる
この「宵」は醒めないから
禁じられた時間を越え、運命を結んだふたり
その代償に、背徳の花しか⋯⋯
もう咲かせられない
指先を染めた紅が、俺からのRingのかわり
じゃあ、これからも ずっと溺れさせてやる
この「宵」が醒めない限り
夢でいつまでも逢える
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