Kishore Kumar Hits

凋叶棕 - 初番目物「龍人秘抄」 lyrics

Artist: 凋叶棕

album:


目覚めし龍ノ子よ
その姿は未だ醜く
翼も持たず
ただ地を這って生きるのみか
小さき龍ノ子は
その嘆き嘆けさりとて
耳を貸すなく
誰をかその手を差し伸べよう
賢しき人ノ子よ
それが故に不和を招き
住処を追われ
独り孤独に生きるのみか
小さき人ノ子は
その声も小さくあれば
耳を貸すなく
誰をかその手を差し伸べよう
かかる憂き世にながらへて
何の数奇の在るならん
かくて龍人会い合うのなら
空飛べぬ龍ノ子と
地さえ歩けぬ人ノ子に
すさまじき声のある
かくもみなみな誹るなり
片や天を仰ぐ
片や地を睨んで
己が命を秤に置いて呪うなり
賢しき人ノ子よ
今はまだつゆつゆ知らず
その手に持つは
地を這う小さく弱き者
さてもところ深く闇
その手の内に潜むもの
闇を見つめて
密かに密かに笑うよう
目覚めし龍ノ子よ
斯くして人を欺きて
その声を聞き
その力の源辿るらん
さても邪なること
かつての己を封じた
数多の所業
それら所以知るところか
かかる憂き世にありながら
何の数奇の在りながら
かくて龍人あい別れるなら
その目覚めた龍ノ子の
天に駆け登るその姿
かかる憂世なれど
ただめでたしと声のある
片や天を泳ぎ
片や地に虚ろに
再び出会うことその名に於いて契るなり
地に残る者
その命尽きる今際なら
定めて降り来るは
違えぬ契なり
大きなる龍ノ子の
かくて戻った暁には
斯く斯くの恩をして
その身をいざ連れゆかんと
いざ向かえ天の果て
かかる憂き世の別れならば
その背に乗りながら
龍人飛翔のその姿
天へと昇れ 登れ 上れ 果てなく
みなみなこれをして龍人秘抄と記したり

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