爆弾のような花火が町を掛け巡る頃
あなたのことを思い出すのです
何処かできっと同じ花火を遠いところで見ていること
そんなことばかり願ってしまいます
薫風が耳を貫いて
汗ばんだ肌を夏ゼミが
馬鹿にして
私は熱帯夜に溶けてしまいそうです
親愛なる貴方へ
私は私になれるでしょうか
こんな身体で
こんな見た目で
自分を愛せるでしょうか?
親愛なる貴方の爆弾になれるでしょうか?
あぁ 貴方の全てをぶち壊すような
そんな夏になりたい
♪
町は愛で満ちています
途方もなく熱が憂ていて
窓越しに見える祭囃子に
黄昏るばかり
蚊とり線香の臭いすら
全てが愛しく思えていて
永遠なんてもの思ってしまいます
あなたもきっとお金とか
生活とかに染まりながら
大切な何かを探していますか あぁ
親愛なるあなたへ
あなたを思うたび嫌いになって
嫌いになって
苦しくなって
そしてまた好きになります
親愛なるあなたの
言葉は爆弾のようで
私の全てをぶち壊すような
そんな夏でした
♪
上手く飾って上手く並べて
綺麗にできましたって人生を
捨て去ってしまって私はぼーっと
打ち上げ花火を見てます
あなたが書いた詩を
私は少ない脳でなぞるだけ
泳ぐだけ
金魚鉢の中の様
親愛なるあなたへ
私はいつか私になって
さよならが全て愛おしいことを
必ず証明してみます
親愛なるあなたの
爆弾になれるでしょうか
あぁ あなたの全てをぶち壊すような
そんな詩を書きたいのです
あなたの全てを
見下ろせる様な
そんな夏になりたい
そんな夏になりたい
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