そう時に阻まれ 流れ流れて
朽ち果てて 迎えた終焉も
命を握る 運命(さだめ)でさえも
心を変えられない
穏やかに思う 粉雪よまだ
私の記憶 溶かさないで
風に運ばれた 春の彩りが
私を包み込むの 母のごとく
懐かしい唄に ゆらり揺られたら
静香に吐息浮かべ 瞳を閉じるの
そう数え切れない 痛みに伐(う)たれ
不揃いな足跡 刻み付け
意識は今も 漂い続け
不思議と 導かれる
幼い頃を 抱き締め歩く
目隠しのまま 神の指先を
最期の時を 迎える朝に
頬を撫でるの 沙羅双樹が
風に...
風に運ばれた 春の彩りが
私を包み込むの 母のごとく
懐かしい唄に ゆらり揺られたら
静かに吐息浮かべ 瞳を閉じるの
そして時は過ぎ ふと気付くでしょう
巡り巡り続ける楽園だと
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