高速バスを降りると午前5時
始発までは時間がある
誰かが放ったビールの空き缶が
風に転がされる音だけが響く午前5時
またここに、戻ってしまった、またここに
恋しかったはずなのに、なんだか寂しいような、悲しいような気もする
あの街の空は思ってたより
透き通っていたよ
二度と手に入らない無知はなくたって
この先もずっと探す 探すだろう
終わりは見えなくても
ずっと探す 探すだろう
こうして私は歩んで行く
赤信号を渡る
後ろめたさも風に吹かれて消えた
肌寒くなってきたこの頃
ビルとビルの間に飲まれそうになる
終着点は始まりへの執着
今ここに
戻って始めるの
この場所からもう一度
何度繰り返そうとも
人は孤独の引き寄せあい
だから大事なものが増えていく
二度と手に入らない無知はなくったって
この先もずっと探す 探すだろう
終わりは見えなくても
ずっと探す 探すだろう
こうして私は歩んで行く
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