くわえ煙草で 公園のベンチに
物憂げに座る 男がひとり
冷ややかに見据える あの鋭い目から
また逃げ出して来たらしい
吹き上げる風に 背中を向けるのは
心を閉ざしたからじゃなく
彼の得意なポーズだってことは
鏡の裏に見えている
夢見た夢が ひとつまたひとつ
腕から滑り落ちてゆく
けれど恐いのは その事じゃない
夢が壊れる事じゃない
夢があるんだと ただそれだけで
何かを掴んだつもりになって
死んじまった夢を 抱えたまま気づきもせず
ぼんやりと空を眺めてる
ああなんて 今日は長閑な日だ
なんて 幸せそうだろう
今日も 大空に絵を描くんだ
Write way up まずクレヨンで
Write way up そして絵の具で
Write way up 吹き出す赤い血で
Way up 廃墟を塗り潰してしまえ
誰の心にも 扉を閉めきった
薄暗い部屋がひとつある
そこには踞り 孤独という名の
あめ玉をしゃぶる 子供がひとり
優しさをぐしゃりと 無邪気に踏みつけて
自分の涙だけを 手で拭う
飽きた玩具には 振り向くこともなく
ぼんやりと空を眺めてる
ああなんて 今日は長閑な日だ
なんて 幸せそうだろ
今日も 大空に絵を描くんだ
Write way up まずクレヨンで
Write way up そして絵の具で
Write way up 吹き出す赤い血で
Way up 廃墟を塗り潰してしまえ
廃墟を塗り潰してしまえ
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