ねぇ憶えてるかな
そっと瞳閉じれば
今も鮮やか青い夏のこと
きっと永遠よりも
ずっと永く感じた
5分足らずの帰り道だった
黙って伏し目がちな君も
驚いて見開いた瞳も
色んな表情見つけたくて
僕ばかりしゃべっていた
ふいに触れた手と手が
呼吸を加速させる
指先をつかまえて
繋ぐだけでよかったのに
またねって呟いて
足早に駆けていく
君をただ見つめてた
小さくなる背中を ずっと
そう出逢いはいつも
きっと時の悪戯
偶然君と再会するなんて
そっと面影の中
ちょっと大人びていた
見違えるより見惚れてしまった
変わってしまう季節の中
色褪せない想い出がある
髪をかきあげるその癖が
あの頃と同じだった
ふいに触れた手と手の
ぬくもりが甦る
追い駆けて呼び止めて
好きだって言いたかったのに
振り向いて一度だけ
照れながら微笑んだ
君がただ眩しくて
何も言えないままで ずっと
悔やんでもまだ悔やみきれない
切ない記憶は
正しい未来を選ぶ羅針盤
そうだろ?
見つめ合う眼差しが
記憶を呼び覚ます
指先をつかまえて
繋ぎたいよ 今更でも
今触れ合う手と手が
二人を熱くさせる
それだけで このままで
何も言わなくていい ずっと
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