長い橋を渡る人に 長い影を何度も踏まれ
流れてゆく きらめく光を見てる
ここを渡っても ここを戻っても もうわかっていても
時は戻らない
地上のどこにもない ふたりがいたこの場所
記憶という名の幻さ 瞳(め)を閉じるしかない
地上のどこにもない あんなに愛したふたり
見上げれば こぼれ落ちそうな 涙が
同じ場所に沈む夕日 同じようで違う夕暮れ
飛び立つ鳥 広がる波紋を残す
どこを探しても どこ見渡しても もうわかっていても
鳥は帰らない
地上のどこにもない ふたりが見ていた空
過ぎて行く時の中にだけ あの日々はあるのか
地上のどこにもいない あの時の僕らは
振り向けば 消えてゆきそうな 三日月
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