君の事をふと思い出した
雪が急に降りだしたせいさ
過ぎてゆく人の波
ひとり立ち止まったままで
君は今でも覚えてるかな
イブの夜の映画館の前さ
あの時もこんなふうに雪を見つめていた
冷えきった手を握りしめ
ポケットに入れたね
会いたくて目を閉じたよ
何ひとつ変わらない君がいたからさ
手のひらの中に
君のいない冬が訪れる
季節は何も知らずに巡る
きっと同じ雪をどこかで見つめてる
悲しみは消えたはずなのに
街の灯が滲むよ
会いたくて目を閉じたよ
何ひとつ変わらない君がいたからさ
手のひらの中に
淋しくて目を開いた
何ひとつ変わらない僕がいたからさ
手のひらの中に 手のひらの中に
涙の向こうに
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