僕の部屋の
タ暮れは
君が去った
ドアの方から始まる
あの頃ぼくと
そして君の夢は
同じものだと
思っていた
ぼくの胸に
顔をうずめて
潮の香りがすると
故郷のない君だから
わかるのだろう
♪
あの頃ぼくは
何のために
君と同じ朝を
むかえてたんだろう
赤い電車は
止まらないほどの
その小さな駅の
見える部屋で
階段のぼる
ぼくの足音
響き始めたとき
読みかけの本にしおりを
はさむ人もいない
こんな淋しさ
それも東京
そして生きていくため
暖かい愛がなくては
冬は越せはしない
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