6月上旬の晴天に響き渡る 堂々たるフライングをかました蝉の声
「然るべき季節に鳴きなさいよ」と舌打ちしたくもなかったが
いや それはそれで妙に胸に染み渡るものがあったのだ
すっぽ抜けた人生の先っぽで 高らかに歌うがいいさ
全くお呼びでないそのタイミングで 高らかに歌うがいいさ
そして 夏まで届け‥‥
君の声よ 夏まで届け
「確かに蝉の声によく似てるけど、これはほら、あそこん家の洗濯機の音だよ」
野暮ったらしい真実を指差して 友の声
俺ときたら とことんこれかよと ため息も出たが
いや それはそれで有意義な発見もあったのだ
すっぽ抜けた人生の先っぽだからこそ 歌える歌があったじゃないか
全くお呼びでないそのタイミングだからこそ 歌える歌があったじゃないか
そして 夢まで届け‥‥
君の声よ 夢まで届け
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