ねぇ、覚えてる?
あれからずいぶん時間も経ったしさ
仕方ないか
春を運ぶ風はまだ冷たくて
僕の上着を着た君が
少し咲いた桜を嬉しそうに
見上げていた
♪
あの後別の恋もしたよ
でも急に君の顔が浮かぶことがたまにあって困ったよ
あれやめてよね
それでも連絡はしなかったよ
酔った勢いでの電話は置いといて
季節を上書きする度想いは下書きした
終電迫る改札の前
「あのさ、」言い出せなくて
人波に消える背中に願った
時間よ止まってくれ
愛じゃなくて
恋じゃなくて
最後に残るは「好き」なんだ
今更何を言ってるんだろう
気付けなくて
傷つけて
絵に描いたような後悔です
駅前の喧騒が
やけに耳につくそんな夜だ
♪
今年もまたあの花咲いた
渋谷駅5分のあの公園で
なんとなくあの日と同じ上着でいた
冬の終わりを告げる風が吹いて
冷めたくなった頬を
腕に埋めて悲しくなったんだ
君の匂いがした
♪
これでよかったのかもな
黒い髪を染めた君が
この街のどこか今日も笑うのなら
なんて僕も変わったかな
愛じゃなくて
恋じゃなくて
最後に残るは「好き」なんだ
今更何を言ってるんだろう
気付けなくて
傷つけて
絵に描いたような後悔です
駅前の喧騒も
君となら世界に二人きりだったんだ
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