朝が来て昇る陽が落とした影に
目を細めて捻くれ者は言った
「どうせ僕に射した光は誰かから漏れたもんで
遥か頭上の分厚い雲は途絶えやしない」
誰だって自分のエゴで言葉に意味を見出すから
あなたの全てが届きはしないけど
迷わなくたっていいんだ その想いを声にすることを
もっと上手に伝えられる人がいるだなんて
そうやって飲み込んだ 行き場を失くした感情は
グラスの氷のように人知れず溶けてしまうから
♪
「普通」という肩書きに価値を求めて
誰かに認められようとしてしまうけど
迷わなくたっていいんだ 誰かを側で支えることを
寄り添うなんてきっと容易いことだ
誰かの温もりが欲しいってさ
あなたが求めるだけ 素直に与えればいい
♪
僕じゃなくたっていいんだと
溜まった水が溢れた後に
僕であってほしいと
どこかでまだ願っているなら・・・
僕じゃなくたっていいと そんな夜が訪れてもさ
独り言ちたって届くと信じて想いを叫べ
世界中のほとんどが 見向きもしなくとも
誰か一人でも望んでくれるまで生きてやれ
朝が来て昇る陽が落とした影に
目を見開いた捻くれ者は言った
「僕に射した光が誰かから漏れたものだろうと
光であるなら大袈裟にでも受け取ってやんだ」
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