拝啓 冬の朝 白いため息たちよ 綴るべき言葉など何処かにあるのでしょうか 相応しいメロディも探し歩き回って 未だ辿り着けていないです 想像を超える出来事が一度に起こって 名前のない悲しみだけが相変わらず今日も 当てどころなく空中に消えました まるで君たちのようです 敬具 Too late 赤い花は枯れてしまった 君はずっと幸せだった? Too late Too late Too late... 拝啓 更新世 ヒトに似た猿たちよ 二足歩行であの世まで行けるのでしょうか 現生人類は火という魔法と恋に落ちて 楼閣は崩れて落ちる ため息ならオーバーに吐き出せ ほら凍土に 顔を出した数万年前の いつか君たちに続きます 敬具 Too late 赤い花は枯れてしまった 君はずっと幸せだった? Too late Too late Too late... 拝啓 愛する家族や友人たちよ 有識者曰く、「混沌とした時代」になりましたが この宇宙の源泉は混沌だそうで 今更なことではないようです どうしようもなく ただ 塞ぎ込む夜に 皮肉だけを綴る僕の悪癖を許して いつかまた君と会う日を願う コーヒーは今日も苦いです 敬具 Too late 赤い花は枯れてしまった 君はずっと幸せだった? Too late Too late Too late... 赤い花は枯れてしまった 君は今日幸せだった? Too late Too late Too late...