あたし 悲しいあやつり人形
あなたはあたしの 人形使い
いくら逃げても すぐにひきもどされて
泣きながら 泣きながら あなたの腕の中
人形小屋の幕が上がれば
まぶしいライトに 照らされながら
あたしは踊るの あやつり人形
あなたのつくった 舞台の上で
何度も思った あなたを殺せば
あたしはひとりで 歩けるかしら
だけど かぼそい こんな腕では
ナイフひとつも 握れはしない
あたし 悲しいあやつり人形
あなたはあたしの 人形使い
いくら逃げても すぐにひきもどされて
泣きながら 泣きながら あなたの腕の中
あなたはいつも 片手間にしか
あたしの糸を たぐり寄せない
あなたはいつも よそ見している
あたしひとりが 踊りつづける
愛しているわと あたしが言えば
愛しているよと あなたも答える
不思議なものね あたしとあなた
ひとつの言葉が こんなにちがう
あたし 悲しいあやつり人形
あなたは あたしの人形使い
いくら逃げても すぐにひきもどされて
泣きながら 泣きながら あなたの腕の中
ある日気づくと あなたいなくて
あたしひとりが 踊っていたわ
あなたの動かす くせのとおりに
あたし それでも 踊っていたわ
あたし悲しい あやつり人形
人形使いの指をはなれて
ひとりになっても どこへも行けない
いつまでも いつまでも あなたの影の中
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