原発が吹き飛ぼうとも
少年が自爆しようとも
その横で僕らは愛を語り合う
もうすぐ滅ぶというのに
明日は晴れるというから
それじゃあまあいいかと
目覚ましをかける
そんな僕らの日々
♪
僕の愛とは
向こうが透けて見えそうな
それはなんとも
頼りない姿で
仕方なしに紅い衣をまとい
愛の意味のギリギリ端っこを
行ったり来たりで所在なさげに
おそるおそるあたりを見るのです
銃声が鳴り響こうとも
少女が泣き叫ぼうとも
その横で僕ら愛を誓いあう
もうすぐ滅ぶというのに
せっかくの金曜日と
それならまあいいかと
指を絡めあう
そんな僕らの愛
♪
それでも信じていいかな
嘘と間違いを
乗り継ぐ僕ら
それでも笑っていいかな
僕の何かで君が
笑ってくれた時は
♪
君の涙を
いっぱいに貯めたその
笑顔はなぜにそれほど美しい
身の丈をはるかに
超える痛みの波を浴びて
それでもなお
笑うからでしょう
♪
原発が吹き飛ぼうとも
少年が自爆しようとも
その横で僕ら愛を語り合う
もうすぐ滅ぶというなら
なおさら強く握るよ
明日は晴れるというなら
お気に入りの服で出かけよう
冗談みたいな悲劇
絆創膏だらけのメモリー
ありえない顔で明日は
こちらを見るけれど
それでも僕ら
手を握ろう
次の息を
吸い込もう
原発が吹き飛ぼうとも
少年が自爆しようとも
その横で僕ら愛を語り合う
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