「僕と君なら きっと超えて行けるさ」
そう言った君の声が細く震えていたんだ
あといくつの夜と空っぽ噛み締めたら
辿り着けるのかも 知る人さえ皆無
当たり前が戻って来たとして
それはもう赤の他人
♪
きっと同じ世界には もう戻らない
「ただいま」と空けたドアの先は新世界
僕ら長いこと崩れる足元を
「上向いて歩けよ」と眼を逸らしすぎた
泣いて泣いて泣いてなんかないよ
泣いて泣いて泣いて泣いてないよ
凪いで凪いで凪いで泣いてないで
泣いて泣いて泣いて泣いてないよって
♪
見てたいものだけに ピント合わせては
あとはモザイクで地球を覆ったの
僕ら空に落ちてく ビルは剥がれ堕ちてく
金は皮膚を剥いでく 罵声は跳ね返ってく
生贄は積もってく 運命はイビキかいてる
綺麗な0を書いてさ 新しくしよう今
キズだらけの迷子だけが
産まれることを許されたこの地球の上で
何を優劣などとのたまう
実況席で今日も構える神よ、何を思う
あなたの眼で見届けたまえ
このカタストロフィの結末を
♪
「僕と君なら きっと超えていけるさ」
そう言った君の声が 細く震えていたんだ
夢は覚めるまでは まだ夢ではないさ
嘘がバレるまでは 嘘ではないように
「この時空で最後の恋ならば 君と超えて行きたい」
♪
淀み切った真実なんて欲しくないんでしょ
可愛い顔の嘘が好きで仕方ないんでしょ
君が勝ちたいなら 僕は負けでいいから
それで嬉しいんなら じゃあ笑顔を見せてよ
君と描きたいのさ 揺れた線でいいから
明日の朝あたり 世界を変えにいこうかね
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