夕べ眠らずずっと、振り出しに戻りたくてさ、
靴底の泥を眺めてた
歩いて来た道なんて、あんまり覚えてないから、
それ以外手掛かりがなくてさ
砂埃を舐めてみたり、水に溶かし飲んだりしてさ
その結果はって云うと、心が軋んだ。
産声みたいな音を立てて
残酷に優しく柔らかく、
季節は通り過ぎて行く
頭の足りない俺でも
分かってる、解ってる
それでも 月日の雪崩に、呑まれてしまわない様に
拙いバンドを頼りに唄ってる、歌ってる
はい、それが何?って云われちゃったら、
どうしよう
夕べ眠らずずっと、毛布に隠れてずっと
云えなかった言葉を撫でていた
眠れない俺の部屋の、幽かな灯りもそっと、
誰かの景色を照らしたろうか
幻さん、帰る時間だよ、ずっと一緒にはいられない
書は捨てず街に出てみようと想うんだ
新しい靴音を捜しに
何の為声は枯れて来た?
微々たる報酬の為か?
或いは単なる暇潰し?
誓って云う、違うって云う
俺に与えられる物が、もう他に何もないからさ
それでも足りなきゃ心でも、好きにちぎって持ってけよ
はい、さあ、心をちぎってけよ
猿の戯言に、惑うな魂よ
背伸びは済んだろう?
もういい加減、跳べ
正解なんてない問答
それでも何かを云わなきゃ
頭の足りない俺でも、
分かってる、解ってる
月日は優しく柔らかく、無差別に皺を刻むだろう
通信が切れたその時、果たして何が云える?
何の為声は枯れて来た?
心を無くさない為さ
それで解らなきゃ、
悪いけどお宅の理解力不足
報われず散った想いも、
果たせなかった約束も
靄でぼやけた面影も、
現在を愛したいって気持ちも
ふとあの日に戻りたいって願ってしまう気持ちも
云えないだけで
その胸にちゃんとしまってあるんでしょう?
俺は不自由、君も不自由。
足掻きさえしなきゃ不様には見えない
俺は不自由、君も不自由。
でも、足掻く以外に何が出来るの?
はい、ん一、
あー、また言葉に詰まる。
伝えたい言葉など詰まる程ないのに
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