それはまるで世界が落ちて来た様で
過去の足音も静かに途切れを迎える
セピアが滲む色褪せたモノクロームの絵
今日も拭えない現在進行形の傷跡
同じ風景を受け入れる事が出来ないまま
空はいつもの様に夜に飲まれる事を許した
さよならの代わりに無力な笑顔
星を見上げるかの様に綺麗だねと微笑んだ
雨に飢え影に眠る
無邪気な優しさは痛みを伴い
そんな自分が ただただ痛い
♪
紡ぎ集めた言葉の無力さ故に
僕が語る事なんて何一つ無い筈
額縁の中に置き去りにしたあの景色
モノクロームの観覧車は風に靡かれない
立ち竦む脚を働かす事が出来ないまま
僕はいつもの様に眼に映るもの全てを憎んだ
痛みを求める逞しさなど
まだ何処に繋がるかさえ分からないものだから
この世界に抗えはせず
悲しい夢も覚めればきっと忘れ逝く
そんな自分が ただただ嫌い
明日を諦めた貴方の眼差しは何よりも純粋で
そんな貴方が ただただ綺麗だ
明日の風が止み
昨日の聲を聞いたなら
立ち止まり耳を澄まし空を見上げ声を上げて
雲が震えるように割れるその時は
どうか静かに
一度でいい 泣いて下さい
朝明けに期待する事など何も無い
これからも それでいいのだと
それでいいのだと
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