子供の頃に描いた歪な落書きを
誰にも見つからないようにそっと隠した
逃げるような 繕うような
弱い自分じゃなくなるように
ひとつふたつ 並べた音が問いかける
「君が今 描いた音はまだ」
「きっと誰も知らないけど」
「いつの日か誰かに届くから」
「この声に想いを乗せて」
♪
心の深い所で忙しなく騒いでいた
視界に広がる銀河に願いを込めて
勇気もない 意気地もない
何も持たない僕の言葉を
ひとつふたつ 並べた音が動きだす
「君が今 まだ踏み出せないなら」
「どんな詩でも構わないから」
「いつの日か誰かに響くから」
「さあ君の夢を放って」
♪
少しずつ浮かんでゆく 輪郭から熱を帯びて
失くした物 伝えたい事 まだ僕の内側にあったから
「君が今 描いた音がほら」
「鮮やかに色付いてゆく」
「この詩が 始まりの一歩さ」
「さあ勇気出して」
だから僕が今 描いた音がほら
形となり宙を舞って
いつの日か誰かに届くかな
遠い昔 思いを馳せた
この指の先の宇宙へ
♪
この指の先の宇宙へ
♪
子供の頃に描いた歪な落書きを
誰にも見つからないようにそっと仕舞った
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