息遣いはもう雪の下 灰色だった
つまらない気持ちを振り避けて 搔き消していた
君のイメージはもう靄がかり 固定された
吐き出しかけの声がいつか 喉に詰まった
「約束だよ」「いつかそのうち」
なんてはぐらかしていた
頭の中で葬った君の音が
明け方眠れない僕を刺す
取りこぼしかけた稚拙な愛が
一つ一つ滲んでいって
世界の終わりがまた欲しくなる
きっと きっと きっと 殺してくれよ
♪
目次もあとがきもないのに 栞を取った
心臓みたいにうごめいた 拳を取った
あの時僕が浮足立ったのは 君のせいだった
同じだけで何の変哲も無い 日暮れだった
嘲笑うみたいな斜陽が
落ちぬまま差し込み続け
憂った僕らの顔を照らした
もっと ちゃんと 焼き付けて
不完全な球になって進めなくなった
もっと言葉がほしい うつらなままいたい
消耗しか無い今日を許せなくても
どうか どうか 逸らさないでいて
♪
あとどれくらい 日々を潰そう
失望の振り 何もいらない
君の言葉に 僕は苛立つ
名前を呼ばないで
もう置いて行かないで ねぇ
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